側弯症

富士市にお勤めの20代の女性。

右側の首筋、肩、腰の痛みと背中の痛みで来院されました。
見ると上半身が大きく左に傾いています。

事務仕事なので机でパソコンに向かいますが、右手が宙に浮いた状態でキーボードを打つため、すぐに首や肩が痛くなってきます。今の仕事についてから1年半、ずっとその痛みをこらえていました。

体のゆがみに気づいたのは中学生の時だそうですが、その頃整体師に、「生まれつき体が歪んでいるから元には戻らない」と言われたそうです。何てことでしょう。患者さんには、歪みは取れるから大丈夫、と話すとホッとしたような表情を浮かべていました。

根本原因は骨盤でした。骨盤矯正を含む施術を終えても、3回目までは座位で右肩がまだ上がっていましたが、4回目の来院時にはそれがほぼ水平の位置に戻ってきました。それに伴い、首、肩、腰の痛みは消失しました。「何か体が戻ってきたのがわかります」と来院時の笑顔が印象的でした。背中も楽にはなりましたが、まだ右側の肩甲骨内縁の痛みが残っているので、引き続き施術していきます。

この患者さんはずっと便秘や生理不順にも悩まされているそうですが、そちらも改善する日は遠くないですよ。一緒に頑張りましょうね。

それにしても、その整体師の発言は同じ施術家としてちょっと信じられませんね。我々施術家は患者さんの健康のために存在しているのに、治らないというマイナスのイメージを植え付けてしまうとは。言葉の力は強いから、日頃からプラスの思考を心がけたいですね。

 

(写真は3日前の富士山)