近所にお住まいの60代の女性。

１か月前から右肩が痛くなり、整形外科で診てもらっているが（電気、湿布、痛み止めの飲み薬）よくならなくて、と来院。

肩の稼動域を確認してみると、横方向に腕を上げる、後ろに動かす、これらの動きが痛みで制限されています。前方には、上げ下げの際に痛いけれど上がることは上がる、という感じです。「肩こりもひどくって」とおっしゃる患者さんの肩を触ってみると、鉄板が５枚中に入っているかのような固さ。いつからの肩こりなのかもうよくわからないほど昔からこっているそうです。「強く揉んでもらったりしていませんか？」とお聞きすると、やはりそうでした。ちょくちょく旦那さんに揉んでもらっているとのことでした。強くないと効かないのよ、と。強く揉めば揉むほど更に硬くなりますよ、といつも肩こりの患者さん達に話す説明を。

一通り施術を終え、再度肩の稼動域を調べてみます。まず前方。患者さんはおそるおそる腕を上げていきます。どこで痛みが出るかな？と思いながら見ていると、「あら、あら？」痛みが出ないまま上まで上がりました。横も後ろもOK。とりあえず痛みが取れてよかったですが、せっかくの機会なので根本原因から改善していきましょうね。検査が陰性になるころには肩こりも改善しますよ。