膝痛の方、結構多いですね。
原因はいろいろ考えられますが、「関節が」「半月板が」と言われている場合でも、実は問題なのは筋肉だった、というケースがとても多いです。

最近来られた50代女性もそう。

膝を曲げると痛い状態が続いていたそうですが、最近ついに歩行時にも痛むようになり、普通に歩けなくなってきたため来院。痛みのため正座もできません。

膝の状態を見せていただくと、左の膝周辺が腫れていて熱を持っています。
痛みが出るのは膝の裏と内側。

こちらの患者さんの場合は、腰椎と骨盤に歪みがありましたので、それらを矯正してから、膝関節の周辺を調整します。炎症を起こしている部分には極力触りません。
初回は特にソフトに調整をしました。施術後、そっと膝を触ってみると、腫れも熱感も取れていましたので、まずはいいスタートが切れましたね。

２回目の来院時、歩行時の痛みが取れたと教えてくれました。でもまだ正座はできません。

今回は、しっかりと筋肉をとらえていきますよ。
前回同様、歪みを取ってから膝を触ります。怪しいのは裏側ですね。太もも裏、膝裏、ふくらはぎ。いくつか問題のある筋肉を発見しましたので、それらを調整。

施術後にしゃがんでもらうと、ストンと腰を落とした状態まで膝を曲げることができるようになっています。「ラクかも」と患者さん。
でも、見ると左右の膝の高さが違います。悪い方が高くなっています。立ってもらって今度は前面とあと１カ所を調整し、再度しゃがんでもらいます。
今度は両膝の高さが揃いました。しゃがみ方もスムーズになっています。いいですね。

これでかなりラクになると思いますが、骨盤の歪みはまだ取れきっていませんので、もう少し施術を続けていきますよ。